中世に限らずどの時代にも色んな理論書があって、色々なルールやらなんやらかんやらがたくさん書いてある。そういうのを学ぶときに前提として心得ておかねばならないのは、常にそれを打ち壊してきたのが音楽史だということ。
理論を学ぶというのはそれに縛られるということではなく、逆にそれがどのように回避されたのか、当時の人々がどんな抜け穴を見出したのか、どうやってそういった規則の外に踏み出していったのかその足跡を辿るということだ。そこにこそ既存の枠にとらわれずそれを打ち壊そうとする、それぞれの時代の音楽家達の苦悩と挑戦が詰め込まれてるはず。
そう考えれば理論のお勉強は当時の音楽に漲っていた情熱が一体なにを支点にしどこに力点を置いていたのか、そしてそれが如何なる作用点を見出していったのかを自然に導き出してくれるし、少なくともお勉強がちょっと楽しくなる(笑
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